2012年4月9日月曜日

アスペと定型


 玄さんからまたすごいコメントを頂きました。もう全部引用させていただきながら考えてみます。

「僕は日常生活で、定型の方々の考え方として「上下関係を意識したい、できれば上に立ちたい」という本能的なものがあるように感じています。それに対してASによっては(僕がそうなのですが)上下関係に無頓着という特性の出方がありえます。上昇意識を持ちにくいASや、上下関係の認識が抜けてだと思うのですが、適切な敬語を使わなかったりするASもあるようです。(もちろん、上下関係に厳しいASもいるでしょう。)すべての状況を敬語で通すASがいますが、言葉遣いの上下の使い分けが面倒なのでは?と推測しています。」

 ジョンキルさんの話では植物だってそうだという話もありましたけれど(あ、下に玄さんも書かれていますね)、やっぱり定型ってお猿さんタイプって言うか、集団作ってしかもお互い役割分担とか複雑にしながら生きているから、上下関係とかも作るのが当たり前になってるんでしょうね。だから「できれば上に立ちたい」という本能のようなものを玄さんが感じられたとしても無理はないかなと思います。

 と同時に、私なんかどっちかというと無責任派なのか、上に立つのってめんどくさいから誰かやって~という方です。集団の縛りがきついところはそうもいかないだろうけど、緩ければ下の方でへらへらわりと自由に気楽にやってられるから、そっちの方が好みに合ってるというのか…… (^ ^;)ゞ


人工甘味料と発作

 アスペの方はそれに対してやっぱり一匹狼的というのか、猫的というのか(というとまた単純化しすぎとjoさんに怒られますけど (^ ^;)ゞ )、玄さんみたいにそもそも上下関係があんまり気にならない人が多いんじゃないでしょうか。だからおっしゃるように、そもそも敬語なんて必要を感じられていないから苦手なんですよね。

「さて、上下関係はASと定型の間だから、できるのでしょうか?僕は、どんな状況でも人が二人いれば、必ず序列ができると思うのです。(ジョンキルさんも言及されていますね。)それは年齢でも身長でも、何でもいいですし、もちろんその基準によって入れ替わることになります。上下は必ずしも優劣ではなく、「リードする役とフォローする役」の様に役割分担だったりで、補完しあう意識です。ですから、僕は「パートナーは対等」とは考えていません。常にリードとフォローが存在し、場面によって容易に入れ替わる。ASと定型のふたりだったとしても、です。」

 そうですね。序列ができるというか、まあ作るんでしょうね。それがたとえば鼻毛の数の多い少ないとかで社会的には意味無いような「序列」もあれば、スプリンターの足の速さみたいに社会的にすごく価値あるものと見られているものもある。価値あるものならそこに上下があれば「対等」ではなくなるのも分かります。だからおっしゃるようにアスペと定型でも場面によって「対等」でなくなる序列が生まれるのは間違いないと私も思います。いびきの賑やかさではパートナーと「対等」ではないかと私はひそかに思ってはいますけれど (^o^)


なぜ食欲の増加

「僕の観察によれば、定型の「普通」の人間関係は、優越的立場がどちらなのかを決めることで成り立つように見えます。ASに対しては、上下関係の確認がうまくいかないので、混乱するとともに違和感を感じつつ下に見る、という印象があります。ASは、混乱を感じとりつつ卑屈になることを強要される?という状況もありえます。
「合わせてあげる」というのは「お互いに工夫しながら」のはずで、上から目線側だけの専売特許ではないと思いますよ。どうでしょうか?」

 これ、ナルホドと思いました。特にアスペの方とは上下関係の確認がうまくいかないというあたり。これを読んで思い出すんですけど、たとえば私が社会的に認められてまあ誉められる(「上」と見られる)ような立場に立ったりしたときに、ちょっと恥ずかしい思いもあるけど、まあ嬉しくもあって、そんなときにパートナーにもその喜びを共感して欲しかったりします。でもだいたいは「あ、そう」と言われるくらい、よくて「あ、そう。よかったね」とあっさり言われる位で、「だからどうなの?」という感じなんです。で、私は寂しい思いをするんですが、これも「優越的立場」というものへの感覚の違いが根っこにあるのかもしれないなあと思いました。

 <合わせてあげる>については確かにおっしゃるようにお互いに工夫しながら対等に、という場合もありますね。私が書いたときは一方的に相手に合わせてあげる、というケースをイメージしながら書きましたけど。たしかに横から目線のお互いに<合わせてあげる>はあると思います。


ここで、iは、五十肩のための新しい治療法を見つけることができます

「 後は蛇足なのですが、
震災などにふれての援助や、ご老人に席を譲るなどの行為については、それが出来る状態を持ちかつ実行することによって保たれるプライドのようなものが、当たり前にそれを実行させ、受ける側は必要な分を受け取るのに感謝こそすれ卑屈になる必要は無い。そういうのが大事と思えます。。。僕の考えであって、一般的ではないでしょうけど。席を譲らない人の気持ちはわかりませんが、若くてもひどく疲れていて席に座りたいこともあるでしょうし、責めることはないと思います。」

 この「プライド」というのは優越感とは違うものなのか、その一種なのかというのはちょっと疑問として残りました。受け取る側が卑屈になる必要はない、というのは頭では分かりますし、大事だと思うんですが、実際には卑屈になってしまう場合が多いように思えるのと、あと逆にまれに尊大になるケースもあるかなと思います。若い人は、きっといつも気分的に疲れているんでしょうね。なんかそんな世の中のような気はします。

「ASは人によっては障害者手帳をとる人もいますが、当然、ご老人には席を譲ります。ASは定型の方が興味がなかったりネガティブに思う仕事に抵抗なく取り組めることがあり、そういう場面ではASが上になる可能性があるのはお分かり頂けると思います。多分、ASは上になったことを誇らないでしょうけどね。
必要なことは、ASがその特性に合った職場や環境に出会うことです。」


 そうか!アスペの方は上になっても誇らないんですね!それは定型からすると美徳に見える。なるほど。私が自分のやったことがうまくいったときなんかパートナーに嬉しくて報告すると「それで、誉めて欲しいわけ?」とか言われてがっくりくることが良くあるんですけど、「成功を誇らない」のが当たり前だ、と考えるとそれも分かる感じがしてきます。

 そして最後に書かれていること、理想ですね。それぞれの人が自分に合った世界を切り開いていくことで、この世の中全体も豊かに拡がっていくことになれば、それはステキなことだと思います。そのときは序列があっても色んな序列があって、上下関係が固定化することもないし、上になったり下になったり、リードしたりされたり、色んな関係をみんなで楽しめればいいですね。なんのでこぼこもなくて一律平板、真っ平らというのも考えてみると気持ち悪いことでしょうし。



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